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Feira do Conhecimento

 カンポグランジからの報告です。先日、Visconde学園では、学習発表会が行われました。この時期になると、カンポグランジ市のほとんどの学校で、行われる行事です。日本でいう文化祭みたいなようなものですね。
 今回の学習発表会のテーマは、「日本とブラジル」でした。学年ごとにテーマ(観光、ファッション、詩、子どもの日など)を決めて日本とブラジルを比較したさまざまな作品が完成しました。
 
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 中でも、9年生は、「日本の原爆による被害について調べたい。」ということで、JICAボランティアの方が保管している「原爆展」の資料をお借りして、それらの資料(ポルトガル語訳付き)を使っての学習を始めました。また、この資料は、原子爆弾のしくみ、原爆による被害、核保有国など、さまざまな内容を知ることができます。
 まず、生徒たちに「平和とは、何ですか?」と聞くと
 ・自由であること。
 ・家族や友達や恋人と一緒にいられること。
 ・多民族が統一し、協力すること。
 ・違いを受入れ、尊重すること。
 自分にとっての平和を考えたうえ、科学の先生に協力してもらい、ブラジルで放送された広島と長崎のDVDやリオにある原子力発電所など、日本とブラジルと核爆弾のそれぞれの関係についても、調べていきました。
 そして、発表会当日は、9年生による原爆展を開きました。会場に来られた人たちに、資料についての解説を加えながら、自分たちが学習してきたことを紹介していました。
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 今回の学習を終えて、生徒から次のような感想をもらいました。
「平和な世界を作るためには、決して戦争や暴力を許してはいけない。」と。他にも生徒たちが感想を書いているのですが、私の翻訳に時間がかかっています。
 ひとつ言えるのは、ブラジルでも日本でも、平和を大切に思う心は同じではないでしょうか。
 原爆による被害を知ることで、平和について考えるきっかけをつくることができました。
 素晴らしい資料を貸していただいたJICAボランティアの先輩に感謝です。

by anita-bonita | 2010-11-15 04:00
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ブラジルのカンポグランジという街で、JICAボランティアとして活動している小西三枝です。このブログでは、カンポグランジでの生活について紹介しています。


by anita-bonita
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